「何よ、私はこれから村長の家に行くだけよ。」
サイナはひたすら文句を言っていたが男は無視してぼそっと呟いた。
「なるほどな…」
「何がなるほどなのよ、で通してくれるの?くれないの?どっち」
サイナは威嚇するように言ったが、その男がうつむいて考え込んでるから隙を見て逃げようとした。
1歩…2歩…と行こうとした時男が言った「通してあげる。ただし、君と一緒に旅させてもらうよ。」
サイナは半々な気持ちだった。
強い人が来て嬉しかったが、反面何も知らない男と一緒に旅するのだけは嫌だった。
「ちょっと待ってて、私が村長の家に行ってくるからそれからここに集合するのは?」
「良いよ、ただし僕はどうしようかな…宿で休んでおくね。」
と言ってから男は布を取り出してから何かを唱えたら、家になった。
「ここに集合しようか…良いよね?」
「良いよ、じゃあまた」
と言ってサイナは早足で村長の家に向かった…。