隼人が再び爆睡モードに入って30分後、社会科担当教諭の秋吉が隼人の机の前に立っていた。
「ウ、ウウンッ」
秋吉はわざと大きくノドを鳴らすが、隼人は起きない。
秋吉「黒沢、もう5時限目始まってるぞ!」
秋吉が起こそうと話しかけるが、隼人応答なし。
黒沢!
黒沢!!!
黒沢隼人!!!!!!!
隼人「!!!!!!!」
隼人は秋吉の怒声に目を覚まし、あたふたと本を広げ音読を始める。
隼人「あっえーと、とうきゅうどうさにおけるれっぐあっぷとは…」
「「「「ブハハハハハッ」」」」
隼人は間違って野球本を読んでしまい、クラス中の失笑を買った。
「隼人お前、脳内メーカーやったら野球ってばっか出てくんじゃねーの?笑」
クラスメートがちゃかす。
秋吉「黒沢、最近になっても授業中の居眠り多いな。入学して慣れるまでは…と思い、大目に見ていたが。学校は何をしに来る場所か分かってないようだな。放課後、職員室に来い!」
隼人「は〜い」
(あーあ、ツイてねーなぁ)
放課後、隼人は野球の練習に行きたい気持ちを抑え、渋々職員室へと向かった。
※お詫び
前回の投稿で「明け」が適切な所、「開け」と打ってしまいました。誤字 があったことお詫びします。