ドアの音と共に…。
部屋に人が…。
いや…人達が…。
車椅子に乗った人…。
後ろから押してる人…。
二人…?
「どうもはじめまして…。」少しかすれた男の声で
そう言った…。
僕は黙ったまま二人を見つめた…。
暗がりの中、数分間の沈黙僕から口を開いた…。
何故?あなた達は…。
僕に…僕に関わる人達を…殺したんですか?
僕が何をしたというのですか?
そしてあの鍵は?
思いついた言葉を並べた。
「何をした?まるで罪の意識がないようですね…。」
車椅子を押して前に出てきた…。
僕は口ごもった…。
き…君は!
里英ちゃん?
車椅子に座った女性は…。あの里英ちゃんだった…。
そして…車椅子を押してきた人物は…?
見たことがない…男が…。
里英ちゃん!里英ちゃん!どうしてなんだ!
あの日から一度も姿を…。
「無駄です!彼女は話せません!」
何故…?
「今から…今から私があなたに復讐を誓った経緯を話します…。」
復讐…?
「里英さんは…あなたと別れた日に自殺をはかりました…しかし、異変に気づいた弟さんが発見し病院へ運んだんです…。」
じ…自殺を…?
「そう…あなたのせいで…」