しばらく,船室で休んだ。
ダルクが無理をして旅に出させてくれた。
この旅を無駄に終わらすわけにはいけない。
そう心に誓って出発した。
しかし、この旅は何か嫌な予感がする。
そう思い始めたのは今日の朝頃からだ。
少し目を閉じた。
いきなり大声で呼ぶ声に気づいた。
船室の外に出てみると、あの少年がいた。
「何でこんなところにいるのよ!」
「何でだと思う?」
「また、ダルクの仕業ね。もう・・・回りくどいんだから。
最初から連れて行けって言ってくれればいいのに!!」
「まあそういわずに。よろしくね、プリスさん!」
この少年の名は、カツという。
(うるさい旅になりそうね…)