1階に降りる時、星と会ってしまった。
星「有栖姫!凜!」
有栖「黙っていて下さい!見なかったことにして下さい!」
星「はい…。」
2人はそのまま城の外へ出た。
凜「この後は、どうするのですか?歩いてこの森を出ることは出来ないのですよ。」
有栖「わかっています。しかし、どうして私は自由に外に出てはいけないのですか?」
凜「それは決まりだからです。」
有栖「そうですか。凜は関係ないので。」
有栖は凜に迷惑をかけないようにと思い、1人で城の左の方へと走って行った。その後を凜は追った。有栖は、ずっとずっと走り続けていた。その後を追っていた凜は、有栖がケガをしないか、心配だった。そう思っていたら、有栖がつまづいて転けてしまった。凜は思いっきり走って、有栖の元へ行った。
凜「有栖姫!大丈夫ですか?」
有栖「ごめんなさい。私、何をやっているんでしょう…。」
凜「お城へ戻りましょ?」
2人が城へ戻ろうと立って行こうとしたら、白馬に乗った男の人に声をかけられた。
男の人「どうかされましたか?」
凜「いえ。何もありませんから。」
男の人「乗って行って下さい。送ります。純!」
純「はい。この馬車に乗って下さい。」
凜「でも…。」
有栖「私達は大丈夫です。」
純「でも、この森は危険ですから。」
有栖「では、お名前を教えて下さい。」
男の人は、王子の真人で、純は真人といつも一緒にいる人。純が2人に名前を教えた。
凜「王子様なんですか。こちらは、有栖姫です。私は凜です。」
真人「じゃあ、この森に住んでいるんですか?」
凜「はい。馬車に乗ってもいいですか?」
真人「はい。有栖姫もどうぞ。」
有栖「はい…。」
有栖と凜は馬車に乗ることにした。凜と純が楽しく話をしていて、有栖は、気付いてしまった……
つづく