陵子は翌朝会社に出社したが人形のような感じで記憶が飛んでいた
数日後
「8週目です」
「えっ?妊娠ですか?」
陵子は頭の中がパニックになりなにも考えれないままマンションに帰っていた
なぜか涙が止まらなかった
数日間会社を休み何も喉が通らなかった
自ら命を絶とうと知らない町の海岸にいた
そこの海の美しさに自分の愚かさが映し出されて心が痛かった…
泡を見てると自分がそこにいるみたいで決心が揺らぐ
なにもできないまま帰っていた
陵子は中絶しようと決心していた
心配すると思って
俊朗には知らせなかった
数日後
陵子は引っ越しをしていた近くのスーパーに買い物に行くとなぜか俊朗が家族と買い物をしていた
一瞬目が合ったがお互い知らないふりをした
それっきり俊朗とは会わなかった
陵子は吹っ切れたように仕事をしていた
時々お腹が痛む
過去の過ちは消えないまま体に突き刺さる
男と女の罪は思わぬ代償で幕を閉じた