僕のせいか…。
返す言葉がなかった…。
「私は里英さんの主治医です…彼女が病院に運ばれて来た時からの付き合いでしてね…里英さんの治療にあたるうちに感情が燃え…愛情となりました…なんとしても助けて上げたい!そう願いました…自殺の原因はあなたの存在と知りました…探しましたよ…時間をかけてね…彼女が病院に運ばれた時に右手に握りしめていた物は何か?わかりますか?」
………。
「鍵ですよ!鍵!!後で調べてわかりましたがあなたのアパートの合鍵だと!私の心は復讐心に燃え上がりあなたへの憎悪が突き抜けた!しかも彼女が受けた屈辱の何十倍!いや!何百もの…じわりじわりと首を絞める感じで…どうでしたか?私の演出は?」
精神的に参りました…里英ちゃんの事は確かに僕の責任です…。
「あっさり認めるなよ!少しは抗ってみせろよ!緻密な計算による殺人計画に参りましたと土下座するんだな!ゆるさないけどね!
この7年間を彼女の復讐にかけてきた!でも今日で全てが終わる!」
もはや殺されるまでか…。「吉良木!最後の言葉は!」
…里英ちゃんは最初で最後僕が死ぬ気で愛した女性です!
その時!