エンブレム〜序章〜?―?

S・U  2009-01-24投稿
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「星は綺麗ですよね。美しいですよね。空だけを見れば、世界は皆に優しくて皆に同じ様に接してくれると勘違いしてしまいますよね」
その人は空を見上げそう言った。
「そうですね…。俺も、そう思うよ――幸姉」
そう言うとその人は――幸姉は空から視線を下ろし俺の目を見た。
その幸姉の表情はまるで傀儡の様だった。
「――貴方は何処まで解っていますか?」
柵を背もたれにしながら幸姉は問い掛けてきた。
「…どこら辺まで想像ついたら分かっていると定義されますかね」
「そうですね…。私が――春日が、敢えて手出ししなかった、と言う処まで解っていれば合格ライン…って所でしょうか」
「ああ…なら分かっていると定義できますね」
「そうですか…」
ふふ、っと幸姉は冷たく蚩った。
「――私が憎いですか?」
真顔に戻り幸姉は問うた。
「いえ…」
俺は首を左右に振った。
「遠慮しないで言っても良いんですよ?私はその為にわざわざ此処に来たんですから」
そう言って幸姉は俺の手を取り自分の胸へと引き寄せた。
「ここ…。ここを貫けば私は死にます。あっさりと殺すことが出来ますよ?貴方の剣なら、同時に焼く事も出来る」

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