あの頃は、恋に恋してた。
ﾊﾞｶみたいに、色んな男に溺れてた。
好きって錯覚して、付き合って、Ｈして、別れて。
そんなｺﾄばっかり繰り返してた…
あなたに会うまでは…
「ねぇ、彼女いないの？」
「じゃーあたしと付き合ってよ！」
「だってｽｷなんだもん。」
口ぐせのよーに吐き出される深い意味のﾅｲ言葉。
軽い女？
そんなの関係ﾅｲ。
誰にも迷惑なんかかけてﾅｲ。
今が楽しければｲｲ。
淋しさを紛らわせてくれればｲｲんだ。
だいたい、男の方だってﾔﾚればｲｲ位にしか思ってﾅｲんだから。
あたし位の女の方フェアに付き合えてｲｲでしょ？
あの時も、ｲﾂもの軽いﾉﾘだった。
「あたしのｺﾄ、もらってくれﾅｲ？」
「…。」
「いや？」
「あたし、優のｺﾄがｽｷなんだけどなー。」
「本気？俺、まじで愛のｺﾄ好きだったんだ…すげぇ嬉しい！！！」
―――わ、新鮮な反応。
「まじ、大切にするｶﾗ！」
そうつぶやいた優に抱きしめられた時、何か不思議な気持ちが生まれるのを、確かに感じたんだ。
優とは毎日必ず電話かﾒｰﾙをした。
今まで連絡が来るｺﾄすら面倒時もあったのに、電話が来なかったり返信が遅いと気になる。
ﾔﾊﾞｲ、ﾊﾏｯてる…？
[246] 
[0] 
[0]
