「彼女といたいなら、お前にしか出来ない事をしてあげるのが、お前の役目だろうが、桜ちゃんとはもう別れろ。明日、わしが言ってきてやる」
じいちゃんは言うが、
「ちょっと待ってよ!オレは桜の事が好きだけど、桜はいつも勝手に動いちゃう事に腹が立つんだ。相談もしないで、そんな事ばかりじゃあ、オレが振り回されてるだけじゃないか」
私が言い返すと、
「彼女は普通の身体なのか?百歳まで生きられる身体なのか?彼女がいつ死ぬかわからないのを知ってるんじゃなかったのか?振り回されてるだと?そんな事を今更言う事か?」
私の子供のような考えに、じいちゃんは質問をしてきた。
「お前は本当に桜ちゃんの事が好きなのか?同じような事があるってわかってたんじゃないのか?」
私が忘れていた事を思い出させてくれた。
「桜ちゃんには他の誰でもない、大和にしか言えない事もあるだろうが。両親にだって言えない話をしてくれるだろうが。そんな人を心配させたいか?もう一度、考えてみろ。お前が桜ちゃんにしてやれる事は何かをな」
言い終わると部屋を出ていった。