映画が終わり街中を手を繋いで歩いた
洋介の身長は私より少し高いくらいで顔を横に向くと肩が見える高さで洋介の髪のシャンプーの匂いがした
しばらくすると公園の並木道を歩いていた
夏祭りがあり露店が並んでいた
緋里と洋介は公園のベンチに座った
ヒュー バァァン
夜空に輝く火花が散った
二人は沈黙のまましばらく眺めていた
「綺麗だね」
「うん…」
露店の甘い飴の匂いが二人の距離を自然と縮めていた緋里が喋った
「キスしていい?」
一瞬 洋介が驚いた表情をした
ヒュー バァァン
花火の灯りで二人のシルエットが地面に写っていた