世田谷の自宅に戻った古賀は疲れていた。 こんなときに聴きたくなるのがキャロルキングのアルバム『つづれおり』である。 古賀はソファーから立ち上がりレコードプレイヤーにキャロルキングの『つづれおり』を置き針を落とした。そのときの古賀は、安らぎを覚えると同時に20年前の恵子を思い出さずにはいられなかった。 20年という月日は彼にとって速く感じられた。 ふと、いま恵子はどこでどのように暮らしてるのだろうという感慨に捕われた。
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