優は一緒にいた女の子に耳打ちすると、また笑顔にもどってどうしたの?と訪ねてきた。
女の子はわたしと、おいかけてきた幸に一礼すると近くのコンビニに入っていった。
「誰、あの子?」
「何してたの?」
「何で携帯繋がらないの?」
思いつく疑問を次から次へとぶつけた。
「ちょっとまてって、何か誤解してるでしょ?あの子はただのバイトの子で、飯食ってたの。それにさっきまでもう1人いたんだよ。携帯は…圏外だったのかな?」
「嘘。」
「本当だって。」
「拓までシカトするほど大事な用なの?」
「あ、それは…」
「もぅイイ、優じゃラチがあかない。」
そういって愛はコンビニに向かって走った。
「おぃ、待て」
「うるさい、来るな。」
コンビニに入るなり愛は、女の子の手を引き、トイレに入って鍵をかけた。
「こんなコトしてゴメンなさい。でもあなたになにかするつもりはないし、本当のコトを知りたいだけなの。」
「…はい。」
「あなた、優とどういう関係なの?本当にバイト一緒なだけ?」
「…はい、バイトは一緒です。でも」
「何?」
「私達、付き合ってるんです。あなたは…優さんの…」