ディフェンド? ”操られた友” 18

 2006-07-03投稿
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 しばらくすると、光が消えた。
 「あっ!舞っ!」 
 怜は、倒れている舞の方に駆け寄った。舞の近くにはすでに翔が息を切らしながら膝を地面に付けていた。
 「舞は、大丈夫なのか?」
 啓吾が言う。よく見るとかすかに舞は呼吸をしていた。
 「よかったぁっ・・・」
 凛が泣きそうになりながら言う。
 「でも、何で・・・。願いを言ったんじゃ」 
 啓吾が言う。
 「舞様が願いを言った直前に俺がそいつを舞様から取り上げたんだ」
 翔は闇夢玉を見ながら言う。翔の視線の先には闇夢玉が転がっていた。
 「でも、変じゃない・・・?」
 怜は舞を見ながら言う。
 「あ?何がだ?」
 「だって舞は、この世を平和にするためにこれを手に入れたんでしょ?なのに・・・」 
 「あぁっ!!」
 凛が突然大声を出した。
 「な、何だよ・・・凛」
 翔は耳を押さえながら言う。
 「舞様さっきね、『この世を晶様の物になりますように』って、言ってたの!」
 「そうなの。でも、晶って・・・誰なの?」 
 「聞いたことねぇ名前だな・・・」
 「とにかく、源二さんに聞いてみよう」
 「それがいいな」
 と、啓吾が言うと翔は立ち上がって言う。
 「じゃ、俺は舞様を連れて病院に行くよ」 
 翔は、舞を体を起こした。
 「じゃあ、凛」
 「ん?」
 「貴女は私達と一緒に来て」
 と、怜は言う。凛は少し考えて答えた。
 「うん。分かった」
 翔は、舞を連れてその場を離れようとした。
 「翔!」
 啓吾が大声で言う。 
 「?」
 「何かあったらここに連絡しろよ!」
 と、言って啓吾は紙飛行機を飛ばした。翔はそれをつかんだ。そこには、スィークレット・カムパニーの電話番号と住所が書いてあった。
 「あぁ、じゃーな!」
 「あぁ!」
 4人は別方向に歩き出した。啓吾達は源二に晶という人物の情報を聞くために急いでスィークレット・カムパニーへ向かった。



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