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ペイルは酒場の前を偶然だが通りかかった。
「ドサッ！！」
ものすごい音が響いた。
音のほうを見ると
女が一人倒れている。
何かを悟り、気づかないうちに
一心不乱に女のところへ寄った。
「おい！女、大丈夫か！？」
返事はないが、息はある。
気絶しているだけだった。
怪我はないようだ。
ふと気づくと目の前に
どでかい悪魔がたっていた。
「何者だ？貴様。」
「くっくっくっ。俺の名か？俺の名はエンパイア。
魔王の一人だ・・・。」
「それにしちゃあ、品がないな。
お前本当に、魔王か？」
「きっ貴様ぁぁ！この俺を侮辱するかぁ！？」
「やるのか？てめえがやられるに決まってんだろ・・・
それでもいいんなら・・・相手になってやるがなぁ。」
「ふふふ・・・。その言葉あとで後悔するなよ！！！」
エンパイアは人型から、吸血鬼のような形体になった。
「これが俺の本当の姿だ！エンパイアの恐ろしさ
その身をもって思い知るがいい！！」
羽をひろげ空中に飛んだ。
外に出る。剣を抜いた。
いきなり、空中から垂直落下してきた。
剣ではじいた。
そう思ったのだが既に後ろにいる。
（はっ速い・・・）
「くけけけけ・・・俺の能力見せてやるぜ！」
そういうと、牙が自分の首に刺さった。
「何故俺がエンパイアと言うか分かるか？
ヴァンパイアよりも恐ろしいからこう呼ばれているんだよ！」
急激に血を吸われた！
体が冷たくなってくる。
「ははははは！最高の血だ！もっとよこせぇ！」
（くそっ、もう・・・あれをやるしかない。）
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