悲しみ ―決断―

サクラ  2006-07-03投稿
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どうしよう。

「はぁ――――…」
私は一人、屋上で深い溜め息をついた。
――なんか、ヤだな。
気まずい。

「……告白」
してみよっか、な。
「誰に?」「っひゃあっ!…って渚!」
「朝と同じじゃん…」
バッ…バカらしい!!
「さ、白状してもらおうか?」
「………」
プイッ。
「………へ?」
ツーン。
「こ、この野郎」
「内緒だよ!」
それだけ言って私は逃げた。



渚は全然悪くない。

悪くない、のに。

ど…して――…

「こんなに渚が憎いのぉっ!」

いつしか私は泣いていた。
大粒の涙を流していた。





「……しよう」
ポツリと言った。
「告白、しよう」
今度は正確に言った。





舞台は教室へ。


「――でね、佑季が教えてくれないまま逃げられちゃった」
「―――…」
「?どしたの」
―――――…
なん、なんだ?
この違和感は。
「もしも――し!」
「!?」
「聞いてる?」
「ん、む」
―――――……
「…………」





再び、舞台は屋上へ。


「……………」
む、む、
「………………」
む、む、む、
「……やっぱり無理」

むぅ――――…


「駄目駄目だぁ――」

いやしかし。
いやだめだ。


「――!そうだ」
アレしかないじゃん。



渚―――――\r




「………アレしかないようね」







「学部祭だ!!」





「私の想いを」



「心を確かめる」







果たして



叶うのだろうか。




双方の幸せが憎いものに変わらないでほしいものだ。



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