どうしよう。
「はぁ――――…」
私は一人、屋上で深い溜め息をついた。
――なんか、ヤだな。
気まずい。
「……告白」
してみよっか、な。
「誰に?」「っひゃあっ!…って渚!」
「朝と同じじゃん…」
バッ…バカらしい!!
「さ、白状してもらおうか?」
「………」
プイッ。
「………へ?」
ツーン。
「こ、この野郎」
「内緒だよ!」
それだけ言って私は逃げた。
渚は全然悪くない。
悪くない、のに。
ど…して――…
「こんなに渚が憎いのぉっ!」
いつしか私は泣いていた。
大粒の涙を流していた。
「……しよう」
ポツリと言った。
「告白、しよう」
今度は正確に言った。
舞台は教室へ。
「――でね、佑季が教えてくれないまま逃げられちゃった」
「―――…」
「?どしたの」
―――――…
なん、なんだ?
この違和感は。
「もしも――し!」
「!?」
「聞いてる?」
「ん、む」
―――――……
「…………」
再び、舞台は屋上へ。
「……………」
む、む、
「………………」
む、む、む、
「……やっぱり無理」
むぅ――――…
「駄目駄目だぁ――」
いやしかし。
いやだめだ。
「――!そうだ」
アレしかないじゃん。
渚―――――\r
「………アレしかないようね」
「学部祭だ!!」
「私の想いを」
「心を確かめる」
果たして
叶うのだろうか。
双方の幸せが憎いものに変わらないでほしいものだ。