「メッセージありがとうございます
えっと…恵で、めぐみっていいます
めぐって呼んでください
そちらは?」
「ひとし。仁でひとし。
返事くると思わなかった(笑)
ありがとね、よろしく!」
仁はアタシよりも
4つも上で
そのとき18だったアタシには
大人の男性って魅力に
惹かれたんだと思う
仁とは住んでる町が同じだった
でも4つも上の仁とアタシが
出会う確率なんて
ずっとずっと低かった
そこからアタシと仁は
幾度もメッセージをつづけた
毎日、毎朝、毎晩。
他愛もない話ばかり。
自分のこと、相手のこと。
気になることは全部聞いた
仁のことひとつ
知っていくうちに
どんどん次が気になって
メッセージが途絶えることは
なかった。