その日は夜になるまで
あっという間に
時間がすぎた
アタシは
ひとりで行く勇気もなく
いちばん理解のある
レイナを誘うことにした
レイナは大阪から引っ越してきた
純粋な関西っコで
気は強いけど
情に厚いコだった
アタシもそんなレイナを
信頼してて
親友、って言っても
おかしくない存在だった
「ついに誘われたんや!
だけどウチがいていいん?」
「レイナいなきゃ無理だよー
お願いっ!」
「もちろん、ええよ(^O^)
ほな、オシャレしてかな
あかんな!ちんたらしとう
時間ないでー!」
レイナはアタシを
きれいにしてくれた
メイクもその日の服も
全部レイナが見立ててくれた
気付けばもう9時半を
とうに回ってた
約束まで30分ない
アタシたちは急いで
スターカフェまで向かった
10時を少しすぎて
アタシとレイナは店についた
だけど仁らしき
姿は見えない
アタシとレイナは
とりあえず席について
覚えたての
カシスオレンジを頼んだ