「こんばんは…はじめまして」
声がふるえてたの
いまでも覚えてる
「緊張しなくていいよ!
とりあえず席移動しよっか?」
あぁアタシなんてバカなんだろ
カウンターに座ってちゃ
ちゃんと話せないじゃない
仁とアタシとレイナと
仁の友達、4人で
隅にある1つのテーブルに
移動した
「とりあえず自己紹介やな
ウチはレイナ。めぐの友達
よろしくお願いします〜」
「はじめまして。
仁の友達の洋介です。よろしく」
「仁です。以上(笑)」
「えっと…めぐみです。」
それ以上言えなかった
うまく話せない
「めぐちゃんやっと会えたね
どう?俺らオッサンでしょ(笑)
めぐちゃんタチは若いね〜」
「全然そんなことないですよ!
仁さんも洋介さんも
アタシたちと変わんないですよ!」
ううん、ずっとずっと大人だ
「俺らもう大学卒業だしなー
レイナちゃんたちは高校卒業?」
「ハイ、来年の春は卒業やで」
「若い若いー!(笑)」
思ってたより仁たちは
やさしくて面白くて
アタシたちは打ち解けるまで
そんなに時間はかからなかった