「何してんのかな。」
星「え!?」
星は男達がいる方へ振り向いた。
星「誰ですか?」
「果穂さん、知ってるでしょ?」
星「はい…。」
「何か教えてあげようか?」 星「はい!教えて下さい!」 星は男達の後を着いて行った。男達が向かった先は、古く汚く小さな家だった。 「ここで、話をしよう。どうぞ、中へ。」
星「はい…。」
星は恐る恐る中へ入った。右に3つ、左に3つの部屋がある。星は、右の真ん中の部屋に入れられて、鍵をかけられた。
「あんたの城の中に、知ってる人がいるよ。それからあんた、騙されてるよ。」 星「え!?」
星は閉じ込められて初めて、騙された事に気付いた。男達がドアの方へ向かって行く足音が聞こえた。男達はドアを閉めて、そのまま去って行った。
凜は起きて、星の姿が見えなかったから、城中を探していたけど、何処にもいなく、その事を有栖に話した。有栖は部屋から出た。
有栖「探しに行きませんか?」
凜「はい!」
有栖と凜は、また黙って城から出た。
凜「何処に行ったんでしょう?」
有栖「わかりません。東の方を探しましょ?」
有栖と凜は、東の方へ行って、星を探していた。しかし、星は何処にもいなかった。
凜「いませんね。」
有栖「凜、純様が前、『ここは危険です。』って言ってましたよね?もしかしたら、危険人物に捕まったのではないでしょうか?」
凜「危険人物にですか?もしそうでしたら、どうしたらいいのでしょう…。」
有栖「純様は何か知っているのではないでしょうか。」
凜「だとしても、何処にいるのか、わかりませんし、お城って言っても、何処のお城なのかもわかりませんし。」
有栖「ですよね…。」
有栖は足を止めた。
凜「姫?」
有栖が見ていた先は……
つづく