「別れたい」
私はこの言葉を何回口にしただろう。
「別れない」
返事はそう決まってる。
彼は言う。
「大好きだから。別れたら死ぬから。」
逃げられない。
何度も繰り返す同じ会話。
別れたいのは、気持ちが冷めたから。かっこいいと思えたのは最初だけ。付き合ったら、私のタイプじゃなかったの。
でも逃げられない。
どうしても逃げられない。気がつくともとに戻ってる。戻ってるけど、私の心は悲鳴をあげてる。
だれか助けて。助けて。
もう触れられたくないの。
拒否すればするほど、彼はむきになる。
半年後、逃げるように別れた。
私の心はボロボロだった。
親に助けてもらった。
なぜ早く、そう出来なかったのか。
愛は思いやりでなくてはいけない。
執着心は苦しみを産む。
そして、ずっと解決できなかったのは私の罪。
いつまでも、はっきりしなかった。
自分を大切に出来ないことは重罪だ。
忘れない。もう二度と。