――優
僕の名前は、小倉優。14歳。中2。2月14日生まれ。彼女なし。好きな娘もいません。自慢できるのは、テニスだけ。身長が150cmと小さめな男です。
なんとこの僕が、生徒会の新メンバーで役職は、補佐だそうです。
僕は、いつも失敗ばかりでこういうものと一番縁がないと思っていたので、嬉しいです。太郎、サンキュー。
《生徒会は、昼休み生徒会室に集まって下さい》
『補佐の小倉優でしゅ。が、が、がんばります。』生徒会室で挨拶をした。
緊急した。
噛んじゃったよ。恥ずかしい。
みんな笑ってる。
どーしよ。顔が熱い。
『まぁ、そう緊張するなって。リラックス、リラックス』亮が励ましてくれた。
『じゃあ早速昨日決まらなかった、俺たちの出し物をいつやるか多数決で決めよう。1人1回手をあげろよ』太郎が会長らしく言った。
結果、最初がいい人3人最後がいい人4人。
生徒会の出し物は、プログラムの一番最後になった。
次は、劇の内容だ。
僕は、裏方にまわりたいので正直にいうと何をしても良かった。
『小倉先輩は、何をしたいですか??』斉藤に話しかけられた。後輩にしては、天晴れな態度だ。先輩に意見を求める子を僕は、初めて見た。
『僕は、シンデレラが...いいな。卒業生にメッセージ的な感じで...。』
『おまえいい事言うじゃん。』亮が褒めてくれた。
『太郎!!オレは、優の意見に賛成。シンデレラに一票』
『わたしも先輩の意見に、賛成です。』
『わたしも、わたしもシンデレラに一票♪』
『じゃあ、わたしもシンデレラに一票お願いします。』
女子全員が賛成してくれた。
こんなことは、初めてで、とても嬉しかった。
これが、僕の恋始まりだったのかもしれない。
次回→shape 6