アイドル、時々彼女。〜1〜

★キャロ★  2009-02-01投稿
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僕の趣味は映画鑑賞。三度の飯より映画が好き。今日も仕事の帰りにビデオレンタル店に行き、店内を歩く…。
アキラ「おーい。ユウイチ!」
アキラが店内に響くくらいの声で呼び掛ける。
ユウイチ「うるせぇな。なんだよ!」
アキラ「何かオススメ映画ある?博士」
レンタルビデオ店員のアキラは僕をよく博士と呼ぶ。あまりそのあだ名は好きじゃないけど。
ユウイチ「もう〜!その呼び方やめろよー」
アキラ「そんな事言わないで、なっ!ほら、いつものオススメは?」
ユウイチ「はぁ〜分かった…。う〜ん、これはどう?」
ホラー映画を渡したら、アキラは満面の笑みで僕を見た。
アキラ「良いね。サンキュー!博士」
そう言うと、アキラは仕事に戻って行った…。
ユウイチ「はぁ〜」
その時だった。後ろから綺麗な声が聞こえた…。「あの〜」
目に入ったのは、マスク&サングラスの女性。
ユウイチ「…なんすか?」
女性「あの〜いつもこの時間にいますよね?」
ユウイチ「…はい。それが何か?」
女性「いや…いつも店員さんに映画薦めてるな〜と思ってまして」
ユウイチ「あっアイツ映画詳しくないから、たまにススメしたりするんですよ」
女性「そうなんですか。ユ、あっ…私あなたのススメしてる所を見てて、その映画借りたりしてるんですよ!」
ユウイチ「そうなんですか嬉しいです!良かったら…友達になってくれませんか?」
女性は少し迷って、軽い笑みをこぼしながら答えた。
女性「えっ…うん。良いですよ」
ユウイチ「えっ!?本当に!ありがとうございます!あっ僕ユウイチって言います。女性「私ユミって言います。」と言いながらサングラスを外す彼女は見た事ある女性だった…。彼女は国民的アイドルの浅岡 ユミ本人だった…
ユウイチ「え…あっ、えぇ〜!」
ユミ「あんまり多い声出さないでください…。分かると思うけど一応アイドルやってます…」
彼女は照れくさそうに言った。これが僕と彼女との初対面だった。その後、徐々に距離感が縮まり彼女はプライベートな話などするようになった。会う時間も一週間に一回から三日に一回会うペースになり、そして今ではいつの間にか彼女になっていた。まるで、映画の主人公の様に物事が決まって行く事に僕は不安を感じていた…。


〜2〜に続く。

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