箱の中の新聞記者6

エグテラ  2009-02-01投稿
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ベッドに座って休むこと30分…
時間だけが刻々と過ぎていく。この調子では脱出は困難だろう…
横に固まって置かれている奇妙なカメラや暗号やカギ…
早く脱出して犯人を突き止め、その顔面をぶん殴ってやりたい。
それが諦めない理由の一つだ。
ベッドから立ち上がり続きを始める。壁が血痕だらけの箱の中で休めるわけがない。

タンスは後にしてドアの横の小さな引き出しに手をやる。カギがかかってるらしい。
諦めてベッドの下についている引き出しに手をかけると…スっという音もせずに引き出せた。
中には千円札4枚と百円玉が3つ、500円玉が一つに一円玉が6枚、10円玉が7枚あった。
こんなとこに閉じこめやがって…と盗んでやろうと思ったが恐らく何か秘密があるだろう。
更にもう一つの引き出しも引き出せた。
中には血で染まったような赤い小さな箱を見つけた。
裏には「DETHbox」と表記されていた。
(暗号の紙といい見るだけで不安にさせやがって…)
ベッドの上にこの「死の箱」を置くのにためらった。常に視界に入るのがイヤだったからだ。
なるべく見えないように死の箱の上や周りに他の見つけた物を置いた。
さて、行き詰まってしまった。もう開くような場所はない。すなわち何か一つでも暗号を解かなければならない。
このまだ使ってないカギはどこに使うのか…
あちこちの鍵穴に差し込んではグリッと回してみたが反応はない。
カメラに手を伸ばした。
どうせフィルムはまだまだある。一枚くらいどうってことはないハズだ。
シャッターを押すとすぐに写真が出てきた。
写真を見て驚愕した。
何と何の設定もしてないのにネガ反転状態なのだ。
すなわち黒は白。赤い場所は青いといった感じだ。
これは絶対何か秘密がある。そう思い俺は部屋中を撮りまくった。



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