純「果穂とは七年間、幼い頃から一緒でした。」
凜「七年間っていつから仲良かったんですか?」
純「一歳の頃からです。」
凜「昔から知り合いだったんですね。」
純「はい。それで、六歳の時に事件が起きたんです。」
凜は二人の関係を辛くなっても、くわしく聞きたかった。
純「僕の母が知らない人に捕まったんです。僕が母を助けに来させようとしたんです。果穂はなぜが、それを知っていて、僕が母の元へ行こうとしたら、果穂が止めたんです。それで、果穂の父と母が僕の母を助けに行ったんです。僕の母は助かったんですが、果穂の父と母は知らない人に殺されてしまったんです。僕はいつも、果穂に助けられていました。そして、果穂の親が亡くなってから、僕と会うのは、禁止になったんです。だから、会えるならもう一度だけ会いたいんです。」
凜「そうだったんですね…すいません…。」
いけないことを聞いてしまったと思っていた。
純「いえ。」
有栖「純様は果穂の事が、大切なんですね!」
純「はい。」
凜は聞くんじゃなかったと思っていた。果穂とそんな事があったなんて、昔からの知り合いだったなんて、そんなこと聞きたくなかったと思っていた。
凜(今、凄く辛い…人を好きになると、こんなにも苦しくて、辛いなんて思ってなかった…。)
有栖「果穂の事、好きですか?」
純「それは…。」
凜は純が戸惑っていて、つい、こんなことを言ってしまった……
つづく