事件
「わぁ…なんか増えてない!?」
「ホントだぁ!」
平日なのに、雑音がひどい。
「あった!!」
バッ―\r
「あぶなっ―…」
ガッシャーン!!
「きゃあああっ!!」
「美貴!!」
突然、美貴の後ろにいた男が美貴をナイフで刺した。
「ちょっ!待ちなよ!!!」
あたしは急いで、美貴を刺した男を追いかけた。
走っても走っても、追いつかなくて。
「なんでっ…」
ガタンッ―\r
「きゃっ…」
「あっれー?もしかして、弘樹の彼女?」
「え…?」
顔を上げると、数人の男女がぞろぞろと出てあたしの前に来た。
「あの…」
「やだぁ〜!アンタ弘樹の彼女にさ釣り合わないよ??」
何言ってるの…
「汐梨〜あれ持って来てくんない?」
「はい、雅」
「ありがと」
ピラッ―\r
「それ―…」
「これね、弘樹とあたしのプリクラ♪」
「―…」