「堪えがたきを堪え、忍び難きを忍び・・」八月の暑い空に響き渡る玉音放送は、全てに終わりを告げた。 人々はただ伏し、これからの日本の行く末すら想像できなかった。
一部、決起にはやり、最終特攻を図る将兵もあったが、日本が終戦後も騙し討ちをした、という祖国の汚名を避けるため、人知れず自爆、帝国と命運を共にした者もあった。 日本は負けた、誰もがこの事実を受け入れざるを、得なかった。
ただ、「敗北」とは戦争が終わっているのなら、という話であるが。
「諸君、偽装終戦により、和平を受け入れさせ、通常戦から、占領政策の形をとった平時戦に移行した敵の戦略が、いよいよ発動したのである。
これからが我々の民族の存亡をかけた最終戦争である。
敵の目的はただひとつ! 大和民族を地球上から根絶やしにすることであることは、先の敵戦略目標そのままである。
米国を利用し、米国と日本を争わせ、日本人を憎悪の対象に仕立て、日本人殲滅を図らんとす、まさに悪鬼たる敵の悪魔的所業を、阻止したるは我々がこの世に現れ出でた意義そのものである。
スメラミコトと神の民を擁護し、七度人と生まれ変わり敵を討て!」