出会い系をやって失ったものは大きい。
一番は、本命の恋愛をした時に女性を心から愛する、信用するって事が苦手になった。
女性への扱い方が雑になった。
出会い系をやれば、いつでも女は釣れるし、女も寂しけりゃ誰とでもセックスするだろうという誤解と傲りからくる最低の振る舞いだ。
本当は、出会い系にいる女は異界の住人であって、その世界に浸かれば浸かるほど男としての価値を下げる。
ひたすら、空に向かって空砲をぶちかます機関銃のように。
白昼夢。偽の繋がり。
現実世界で輝く、本当に心から愛する女性に出会った時に今までの人生で何を積み重ねて来たのかを言えるのか。
いびつな石コロをいくつも数えきれぬほど積み重ねては崩れ、
結局は辺りには何もない枯れたマウンドに
立っていられるか?
。砂上の城のごとく脆く、確信のない恋愛的自我。
煙たいモーテル、ほどけたクツヒモ、曇ったフロントガラス、枯れたバラ、煤けたグラス、湿った毛布、バラけた小銭、、、
自分の世界で、目の前の現実を直視し、剥き出しのハートを両手に抱えながら、戦場を駆け抜けて、駆け抜けた先で、の垂れ死んでもいい、曝されてもいい、泣き叫んでもいい、
ただ、自分の名誉のために、あなたのために。
そのような恋愛がどんなに充実しているだろうか。
出会い系で過ごした、空白の時間は
帰ってこない。