厚木基地に降り立った、パイプをくわえたマックスウォード大将は、これからの日本の統治について、思索を巡らせていた。 戦後日本の統治の方策については、次の大綱に基づくこととされていた。
・ 日本人に対し先の戦争は、日本の罪によるとする意識付け
・ 愛国心、民族の誇りを失わせ、日本人が日本を大切にする心は、軍国主義の復活として、悪とされる風潮の醸成
・ 民主主義という新たな価値観の導入による、日本的道徳の破壊
またそのための新憲法の早期制定
・ アメリカ統治でなく、日本人による自主統治を演出
マックスウォードは、日本人についての利用価値もまた考えていた。
最終的には百年を目処に、日本人を消滅させる方針には変わりないが、それまではアメリカの家畜として如何に利用していくか。
ルマンという将軍は、終戦に至ることなく、原爆、空襲により戦闘を継続、日本人殲滅を主張したが、日本との本土決戦は米軍の多大な犠牲が予想され、ひいては戦局を変えかねないとして、これは却下された。