ビスクドール †〜序章〜†

荊姫  2006-07-04投稿
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この人形の主はけして結ばれぬ恋をした。
相手はお城の王子様そして主は町に住みただの平民。
しかし彼は彼女を町で見かける度に惹かれていき、いつしか彼女も彼に対して惹かれて行くようになった。
しかし2人は位が違い彼の親も反対し、二度と会ってはいけないと息子(王子)に言ったのだ。
それでも彼は彼女に会いたくてコッソリと城を抜け出し密会していたのだ。
いつしか2人は駆け落ちをし幸せな家庭を作ろうと誓いあったのだ。
しかしその事が王様にバレもう二度と会うな!もし会うのなら彼女を死刑にすると言い王子は最後にもう一度だけ会わせてと言い、最後に彼女に会いに行った。
そしてもう会えないとわかった彼女は自分の作った一体の人形と手紙を彼に渡し「この人形を私だと思って」っと最後に伝え2人は別れた。もう会えなくなったと絶望に思った人形の主はその日の夜湖に落ち自殺した。
まだ何も知らない彼は手紙を読んだ。
その内容は「私はあなたに出会えて幸せでした。もうあなた以上に誰かを愛する事は出来ないので自殺します。ですがこの人形を私と思いもし私を愛してるのならこの人形と私の思いを抱きそしていつまでも生きてください」と書いてあった。
それを知った彼は自分のせいだと思い毎日のように泣けさけんだ。
全く食事もとれなくなり王様もいつしか心配になり、町の医者を呼び出したが王子は全く良くならずそして痩せ痩けたいった。
そして彼は彼女がくれた人形を見つめるとその人形はとても哀しそうな表情を見せていた。
彼はその人形を見つめ手紙の内容を思いだし彼女の為にも僕は生きようと誓いいつしか前の元気を取り返してきた。
そして王子は一生独身のまま年をとり、死ぬ寸前に弟と家来を呼び「私は天国で彼女に会う、この人形は城の家宝として守り続けよ」と伝え息を引き取った。
それから城を継いだ弟はその意志を継ぎ代々人形を守り続けた。



この話しはまだ続きがあります。
知りたい方が居たらまた続きを書きます。
感想はつまらなくても書いてくださいm(_ _)m

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