「やーいやーい!!泣き虫リコ!!のろまのリコ!!」
また、今日もいじめられた
僕の名前はリコ。僕はみんなよりチビだし足だって遅い。だからいつもみんなにこうやってからかわれている。
最初はすごく悔しかった。
でも、最近は悔しいとも思わなくなった。だって僕がどんなに頑張っても勝てるわけがないんだ。もしさからったりしたらもっとヒドイ目にあわされるに違いない。。
みんなが居なくなったのを確認してから、ゆっくり立ち上がり体中についた砂をはらって、走っておうちに帰る。
ただいまー!!!
かあさんに暗い顔なんて見せたくないからニッコリ笑って明るく振る舞う。
おかえり!今日も元気いいわね!何かいいことでもあったのかしら?
うん!ちょっとねっ!
もうご飯が出来るから準備してらっしゃい!
はぁい!!と元気よく返事したけどやっぱりかあさんの見えないとこでは暗い顔になってしまう。
今日だってホントはなにもいいことなんてなかった。でもかあさんを心配させたくないんだ。
かあさんはすごく心配性だから。
いつも僕のことばかり気にしている。