その子は、奈々瀬という子だった。性格も良くて、とてもいい子だと有名だった。誰もが話をしてみたいと思っている人。
奈々瀬「間違ってないと思うよ。だからと言って、どっちが正しいって訳でもないよ。」
星「え!?聞いてた?」
奈々瀬「あんだけ大きな声で言ってたら、まる聞こえだよ!」
星(この人と話すの初めてだし、話せて良かったかも。話しかける事も出来なかったし。)
奈々瀬「聞いてる?」
星「聞いてるよ!奈々瀬、凜と話してくれないかな?また、喧嘩しそうだし…。」
奈々瀬「本当に私が凜に話してもいいの?自分から話した方がいいと思うよ。私が話しても、伝わるものも、伝わらなくなっちゃうよ。それでもいいの?」
星は少し考えて、口を開けた。
星「でも…。」
星は友達を失う気がして、不安だった。
奈々瀬「喧嘩してもいいと思うよ。喧嘩して、本気で嫌いにならないと思うよ。凜と星ならね!」
星「うん…。」
奈々瀬「勇気を出して!声に出して、今の気持ちを伝えないと!頑張って、星!」
星は思いっきりうなづいて、凜の元まで走った。凜は有栖の部屋の前で立っていた。凜と有栖の話し声が聞こえた。星は隠れて二人の話を聞いた。
凜「私、星にも蘭にも怒っちゃいました。二人を傷付けちゃいました。」
有栖「悪いと思っているなら、二人に謝った方がいいですよ。仲直りしたいんでしょ?」
凜「そうします。」
凜が、星を探しに行こうとした時……
つづく