と、答えた。
「エリクシオン…？あの、ジャビネス様が創造主より魔法の力を与えられたと云われている剣の事ですか…？」
「ええ。彼はその魔法剣に呼びかけられて、封印された部屋の中に入って話をしたそうよ」
「…なんと…」
リグラは大きく目を見開いて、思わず唸った。
「エリクシオンは何の目的でロイ君を呼び出したんだ…？」
ルークは眉間にしわを寄せると、腕を組んで考え込んでしまった。
「…寂しかったんじゃないかしら…百年以上も封印されて…」
「寂しい…ですか…」
リグラはアリネスの言葉を聞いて、何かを思いついたかのように、首を縦に振った。
「エリクシオンは恐らく封印を解きたいのではないだろうか？」
「封印を解く…？」
「うむ。推測でしかないがの…しかも、その方法や目的でさえ、わしには皆目見当がつかぬ」
「…そうですね…」
ルークは頷きながら、一つ小さくため息をついた。
「リグラ様、失礼します！」
その声と同時に、ライスが勢い良く部屋に入ってきた。
「どうであった？」
「ターン反応があったようです！場所はロイ君とルイス君の部屋で、丁度五人分のターンエネルギーの使用が確認されました！」
「ふむ…やはり、ターンか…」
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