私(二条 那美)を呪いに『あいつ』はやってくる。
私は霊媒師『神威ジョウ』の指示のもと、クラスメートでストーカーだった『あいつ』が死んだ学校に、夜、訪れた。
ジョウに言われたのは『あいつ』は私を恨んでいるらしい
最近から私のまわりになんだか、気配がしていた。
そして、クラス写真に『あいつ』が私に肩を並べ、映っていたのだ
「ここのどこかに奴はいる」
ジョウは言った
神威ジョウは同じくクラスメートで見習い霊媒師らしい、『あいつ』を成仏させにきた
しばし、二人で学校を歩いた
「あれか。」
ジョウは呟いた
「えっ」
私は言った
「図書館から気配がする、『あいつ』らしい…図書館にばっか行ってたからな」
「ここで俺が行っても『あいつ』は逃げるだけだな…二条、お前が行って」
かなりの本が眠っている図書館に私は入った
いつもと違うものは一つあった
一番端の席で、誰かが読書している
私は、声を出しそうになったが、こらえ、図書館の電気をつけた。
「―いない？」
もう一度電気を消すと、再びそれは、出現した
私はびくびくして、それに近づいた
私が近くに来て気がついたそれが読んでいるのは、『あいつ』が撮った、私の写真集だった
―『あいつ』はこちらを向いた
ニキビだらけの顔に厚い眼鏡をし、歯は黄ばんだ『あいつ』が私を見た
『あいつ』はにやけた顔をこちらに向けた
「久しぶり…僕ね…会いたかった…二条さんに」
私は怖くなって、図書館の扉に走った
『あいつ』は飛んで、私にところに近づく
私は図書館の扉の前に来た
――「開かない!?」
『あいつ』は私にどんどん近づいた
「開けてよ!!」
「二条…会いたかった」
『あいつ』はさらに近づく
「ねぇ!!ジョウ!!開けてってば!!」
「神威に君は渡さない…」
『あいつ』はさらにさらに近づく
「あんたは最低よ!!」
「神威だね…わかるよ」
「ジョウじゃない!!あんたよ!!」
『あいつ』の顔はついに私の顔が20cmぐらいの所に近づいた
「二条は…僕のだぁ!!」
「いやあぁぁぁぁ！」
「そうかな？」
『あいつ』の後ろにジョウはいた
――「あいつは成仏したよ、最後まで馬鹿だった」
「そう…」
私はジョウに言った
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