宏介の言葉の意味が分からない。
「ゲーム?」
「あぁ。簡単なゲームさ。お前が勝ったら、俺はもう何も文句は言わないよ」
うぅ。そうゆうの苦手なのよね。特に腕相撲とか弱いし。でも、引き下がるワケにはいかない。
「どんなゲーム?」
「お前が俺に惚れるかっていうゲーム」
はぁっ!?そんなの有り得るワケないじゃん!なぁんだ。そんな簡単なコトでいいんだ。楽勝じゃん。
思わず安堵の笑みが零れてしまう。
「いいよ。受けるよ」
私が負けるハズがない勝負なのに、宏介は憎たらしいほど余裕で微笑んでいた。
「じゃぁ、ゲームスタートだ」