伊井 香 は安野 丈 のアパートに来て居た…
アパートに来ても中に入れる訳じゃないけど…何か分かるかも知れないと思ってアパートを眺めていた…
今、思えば火事でアパートに駆け付けた時に中に入っていれば安野 丈 を助ける事が出来たのではないか?でも、あの時の炎の勢いは物凄いものだった…
もし…中に入っていたら間違いなく伊井 香 も死んでいたに違いない…
また涙が自然と流れた…
こんなに安野 丈 の事が好きだったなんて…
急にハァ!?と物凄く嫌な視線に気が付いた!…
何気に、その視線の方え見ると…黒塗りの高級車が停まっている!窓も中が見えない様に黒くして有る…
間違いなく黒塗りの高級車から視線を感じる!
ナンバーだけでも見たいけど…調度ナンバーの辺りが死角になっていて見えない…伊井 香 は気付いて無い振りをして近くのコンビニに行く事にした。
実際にコンビニに行くのではなく…コンビニに行く振りをして回り込んでナンバーを確認しようと思っていたのだ!
伊井 香 は涙を拭いて何気にコンビニに向かって歩き出した…
でも直ぐに伊井 香 の策略が打ち砕かれた!
黒塗りの高級車は伊井 香 の跡を着いて来たのだ…
つづく