まさかこんな日が自分に 訪れようとは思ってもみなかった。
あの日までは・・・ 私りんこは39才。今話題のアラフォーだ。あと3ヶ月で40才!実にリアルフォーになるわけだ。とは言っても細身で長身、腰まであるロングヘアーの彼女は子供もいないせいか、おばさんと言われた事もなく、かなり若く見え自分にも自信をもっている!
そんな女性だった。
りんこには結婚して10年になる夫、貴一もいた。
夫婦仲は、とても良く毎日が新鮮で、10年も連れ添っているようなマンネリな関係ではなかった。
ただ貴一は、何よりもお酒が好きだった。
毎晩仕事帰りに、仲間達と飲んで帰宅する夫に対して新婚当初は、かなり寂しく文句も随分いったが、夫は「ごめん!ごめん」というだけで決してなおらなかった。でもあの夫のニコッ!と笑う笑顔に、つい流されて、土日は家にいるし、料理などは毎週休みの度に作ってくれる。何よりも一緒にいると実に楽しい!と感じており、ついつい寂しい毎晩を許してしまっていた。
ところがある日、一通の封書がポストに入っていた。