扉を開いてみる。
「ギィィィィ…」
鉄の扉を開ける独特の音が
静かな部屋に響く。
暗い。
そう思った。
「なんて暗さだ…」
「いや暗く思うだけです。目を閉じて『心の目』で見てみなさい。」
(何だ?『心の目』って…)
目を閉じた。
自分が予想していなかった光景が目に入った。
「こいつが、いやこの方がイフリス…」
とてつもなかった。
そうとしか言えない。
目の前に映っているのは想像していたものとは
全く正反対のものだった。
「よく来たな…炎(ほむら)の血を引く子よ…
だが今わたしは自由に動く事が出来ない…
話をする前に私に憑いているこの邪念を取り払ってくれないか?
その戦いを見て判断させてもらう…」
たしかに、イフリスの背中には漆黒の炎がまとわりついてる。
「よし!やってやろうじゃないか!」
サスケは闇を自分のオーラで吹き飛ばし戦闘態勢に入った。