私は若い時、水商売をし
ていた。
23歳の半ば、私は、親し
いお客様に「いつまでも
水商売をしているのはま
ずい」と言う話をした。
その人は、「会社は紹介
できるけどやってみる?
社長のスケジュール調整
程度だから簡単だと思う
よ。」と言ってくれた。
実際に働いてみたら、話
とは全く違い、ITの営業
で学歴がなく、頭の悪い
私には、あり得ないくら
い難しかった。
自分一人では仕事ができ
ないので、他人の脳ミソ\r
を借りる為、勉強がてら
社内に男を作ることにし
た。
その頃言い寄ってくる男
がいた。
眼鏡のデブ。
さすがIT業。
どこを見てもオタクしか
いない。
私は手っ取り早くそいつ
にした。
二三日経ち、私達はラブ
ホに行った。
シャワーを浴び、出てき
たそいつの第一声は「な
めて」だった。
中途半端に立ったブツは
ほとんど皮が被っていた
。
嫌な予感がした。
私が触ると、徐々に大き
くなり、それでも半分ほ
ど皮が被っていた。
私はその皮を剥いた。
予感は的中した。
剥いた部分には、たくさ
んのカスが付着し、少し
黄色くなったうえに、た
だならぬ異臭を発してい
た。
私は何も言えず、それを
くわえた。
手も口もその臭いに汚染
された。
さすがにキツかった。
次は皮を剥いてから洗う
ように言おうと心に誓っ
た。
私が住んでいた家は、会
社まで一時間以上もかか
り、とても不便だった。
住んでから丁度二年経ち
更新の時期。
私達は一緒に暮らすこと
にした。
性格もわからないまま、
生活が始まった。
そいつ含め、社内で猫の
話になった。
ある人が「猫は生理にな
ると発情してうるさい」
と言った。
その帰り、二人で家に向
かっていると、そいつは
猫の話をしてきた。
「うちも猫を飼ってるん
だけど、発情期になると
俺のところに来て鳴くん
だよねぇ。だから俺、猫
のアソコに綿棒入れてあ
げるの。気持ちいいみた
いなんだよねぇ。」
一体何の話をしているの
か気持ち悪くてしょうが
ない。
薄々一緒にいることが嫌
になってきていた。
それでも自分が楽をした
いが為、気付かない振り
をした。