【eternity place】
『屋上ってやっぱり気持ちいよねぇ♪
雨が降ってるのがちょっと嫌だけど…』
「ハチ…本当にいいの?」
『うん。』
「本当に?」
『さっきっから聞きすぎですよ?笑』
「ゴメン…
じゃあ、行こうか?」
『うん!』
ァタシ達はゆっくりと歩き出した。
二人だけになれる場所に向かうために。
「ハチ━━…‥・・・」
ァタシの最後の記憶
国分先輩がアタシを呼ぶ声
ちゃんと聞こえてたよ。
ごめんね。
ごめん。
でも、もう嘘をつかないって決めたから。
KOKUBUN:side
ピーポーピーポー…
目の前の光景が信じられなかった。
ハチ…
ハチ……?
冷たくなってゆく君
不二と手を繋いで
遠くに行ったんだ。
もう戻らないんだね。
最後に伝えたい事があった。
あの日迎えに行かなくてゴメンね。
雨の中待っててくれたのに
許してなんて言わない。
ただ、明日晴れたら
また
あの場所で
君に会いたかった。
今ではもう叶わない
流れ星の用に儚い想い。