MOON TEARS-月と君と-

なぉ  2009-02-10投稿
閲覧数[304] 良い投票[0] 悪い投票[0]

私達の想い出にはいつも月がいて…
尚ちゃん越しに見える光はいつも優しかった。
今でも…私は月が好き。

初めて尚ちゃんとしゃべったのは、バイト先の飲み会だった。

尚ちゃんはみんなより少し遅れてやってきた。

尚ちゃんは空気みたいな人で分け隔てなくみんなとしゃべっている。

それを私は全神経で感じていた。
決して、尚ちゃんに近寄らず、話かけず興味のない振りをしていた。

どうして素直になれないかはわからなかった。
本当は気になって仕方なかった。

一次会が終わり、二次会先のカラオケまでみんなで歩くことになった。

尚ちゃんの周りには可愛い女の子が囲んでいた。
私は一次会の様にそれをただ見ているだけ。

ふと見上げると月が綺麗だったのを覚えている。
私はなんとなくこのままフェイドアウトして帰りたくなった。

仲のいい子に適当に理由をつけて私はそのままその群れから離れた。
一人歩いているとしばらくして呼び止められた。

「帰るの?」
尚ちゃんだった。
周りの空気が変わった。
自分の鼓動だけ聞こえる。

私は小さくうなづいた。
すると横にきて
「タバコ買いにいくわ」
と言って私の前を歩き出した。

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 なぉ 」さんの小説

もっと見る

恋愛の新着小説

もっと見る

[PR]
良い成分のみ使用
死海100%の入浴剤


▲ページトップ