幸せだな。
毎日のようにそう思っていた。
私には付き合っていた彼氏がいた。
本当に好きだった。
彼は滅多に女子と話さなかった。
だから私は安心していたのかもしれない。
彼は絶対離れて行かないと。
―ある日―\r
教室で仲よさげに女子と話している彼を見た。
その子と話している所は何度か見た。
その子は人の彼氏ばかり狙うという噂がある綾香という子だった。
それから校門で彼を待った。
今日わ学校の女子で誰が可愛いかという話になった。
私のこと言って!!
心の中で言い続けた。
しかし彼は言った。
゙綾香は可愛いよな。゙
私は何も言えなかった。
ただ笑顔を返した。
一週間考え続けた。
やっぱり彼を思う度あの言葉が頭の中をよぎる。
彼はあの子が好きなんだ。
そう思った。
私は別れを決意した。
でも、大好きだったから
゙別れよ゙
の一言が言えなかった。
私は彼を避けるようになった。
―1週間後―\r
彼は私を校門で待たなくなった。
私達は終わったのだ。
―4ヵ月後―\r
彼とは前みたいに友達として普通に話せるようになっていた。
私はまだ彼への想いを捨てられずにいた。
ある日、彼は冗談っぽく私に言った。
゙俺、誰かさんに捨てられたっけ?゙
私はずっと思っていた事を口にした。
゙だって綾香のこと好きだったでしょ?゙
彼は驚いて言った。
゙あんなブス元から好きじゃねぇ!゙
゙可愛いって言ってたじゃん!゙
彼は黙り込んだ…
そして私の耳元で言った。
゙あんなんヤキモチ妬かせるために決まってんだろ。゙
訳がわからなかった。
そしてもう一言。
゙今でも俺の想いは変わらない。お前が好きだ!゙
涙が溢れ出した。
゙私もずっと好きだったよ。゙
それからよりを戻した。
今でも彼とはラブラブです。
あの時の別れはお互い成長するためのものだったのかな?
想いは伝えなきゃ届かない。
辛い思いをしたくないなら、ちゃんと口に出さなきゃね。