「…俺、誤解してた。ごめん…。避けられてるのは嫌われてるからだと思ってた。ユキちゃんがいつ別れようって言いだすのか怖くて…その不安から逃げたくなった。それで……、うわぁ…俺、最悪だ。自分のことばっかり…。」
俺はその場に座り込んだ。ユキちゃんの肩に置いてた手をユキちゃんの手に滑らせた。
「…俺…、ずっと…」
下を向いてそう言いかけた瞬間、
「私ずっとマサノブ君のこと好きだよ。前よりもっともっと好き。ずっと甘えてた私が悪いの。もう遅いかもしれないけど、ちゃんと伝えたことなかったから。好きだよ。」
驚いて顔を上げると目の前にユキちゃんがしゃがんでいた。繋いだ手をギュっと握り返してきた。
俺は何も考えれなくなった。ただ、目の前にあるずっと片想いしていた子が頬を赤らめて俺を見ている。
「……っ、マサ…」
驚いたユキちゃんの頬にキスした。
目を見開いたユキちゃんの肩を抱き寄せた。
真っ赤な顔して俺の腕の中にいるユキちゃんが俺の背中にゆっくり腕を回してくれた。
俺はたまらずギューっと抱き締めた。
「大好きだよ、ユキちゃん」
俺はそう囁いた。