「大人しくしていればいいものを…まずはお前から始末してやる！」
ユミナは復讐の邪魔をされた事に激しい怒りを覚えると、ルイスに容赦なく斬りかかっていった。
「残念、貴方を恨んでいるのは彼だけじゃないのよ！」
リリーはルイスに斬り込んだユミナの側面に回り込むと、彼女の脇腹に向かって剣を薙ぎ払った。
「くっ！」
ユミナはその攻撃を間一髪でかわすと、態勢を立て直して光のエネルギーを剣に込めようとした。
「させないわよ！」
「させるか！」
ルイスとリリーはそうはさせまいと、ユミナの側面や背後から剣での攻撃を加えた。
「ちっ！」
ユミナは舌打ちをしながらその行為を中断すると、コンビネーション良く繰り出されるルイスとリリーの攻撃を慎重に受け止めた。
あの二人…ソードメーカーとの戦いに慣れている…。ミリスとエミリアの教えが良く浸透しているようだな…―＼r
ロザラムはその光景を感心しながら見つめていたが、やがて、
「ちっ…感心しててどうする…」
と、言いながら頭を振ると、ユミナとルイス、リリーが戦っている所に飛び込んで、彼女への攻撃を再開した。
「ちぃっ！」
ユミナは三人から浴びせられる攻撃を受けて、ぎゅっと唇を噛んだ。
[519] 
[0] 
[0]
