今日、クラスメイトに4回足を引っかけられた。
…わざとだよな？
いや、でもそれぞれ違う人だし…偶然だよね？でも偶然って4回も起きるかな…。
だめだだめだ！そうやって深く考えるのが僕の悪い癖だ。
次引っかけられたら聞いてみよう。
でもなんて聞けばいいかな…
『足かけた？』
なんかこれじゃあ挑発してるみたいじゃないか！もっと穏やかに失礼なく…
『足をおかけになりましたよね？』
馬鹿か僕は！
結局、考えごとで休み時間が終わってしまった。
…………。
キーンコーンカーンコーン。
テストの時間だ。
ドキドキ…。
難しいだろうな…。
先生『では隣の生徒とは一人分くらい席を開けてください』
ドキドキ…。
テスト用紙がまわっている前の席の人はもう始めている。
一番後ろに座っている僕にはなかなかまわってこない。
簡単だといいなぁ…。…。
あら？
僕に用紙はまだまわってきていない。
ま、まだかな。
あれ、一つ前の子はもう始めてる。
用紙が足りなかったのかな？
男『先生ー、紙余りました』
あぁ！
紙を持ってっちゃった！身を乗り出してきょろきょろと周りをみてみた。
先生『コラ！後ろの子、人のを見るな！』
『か、紙が足りません…』
先生『ならもっと早く言いなさい！』
早くもらった始めなきゃ…。
先生に用紙をもらい席に戻ろうと振り返った。
クラスの何人かが声を殺して笑っているのが見えた。
わ、わざとだったんだ…。
男『バーカ』
え…？
男2『ウザいんだよ』席に戻る途中、僕にしか聞こえないように口々に悪口を言ってきた。
なんでだろ…？
なんで…
僕…なんか悪いことしたかな…？
なんだろ…。
…全然思い当たらないよ…。
涙でぼやけてテストが読めない。
…。
続く。
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