雨が降る
強く強く打ち付ける雨
泣けない僕の代わりに空が泣く
雨は屋根を叩き
音が鳴る程に強い雨音
風が吹く
強く強く吹き荒れる風
笑顔で隠した僕の感情の様な強い風が吹く
行き場を失い押さえ付けた僕の醜い感情の様に
風が吹き荒れる
壊れた僕の涙腺よ
どうか涙を流させてくれ
張り付いた偽りの笑顔を外し
どうか感情のままでいさせてくれ
今日この日だけは
失っていくしかなかった己の無力さ
守れなかった後悔
そして、失った悲しみ
きっと来年も
僕の代わりに
空が泣き
風が吹き荒れる
僕が涙を流せる
その日まで
貴方への思いが風化する
その時まで
貴方の命日には
空が泣く