「動くな!!警察よ!!」一瞬辺りが静まり返る。
「メレディス…!」
ウィルはメレディスが生きていたことにホッと胸を撫で下ろしたが、決して今の状況が落ち着けるわけではない。
ジャズの方は黙っていたが、手下のノイザー達が一斉に笑いだした。
「警察!?おぉそりゃ怖い。女一人に小さな拳銃!おっかないねぇ!!」
「俺たちがお前なんぞにそうやすやすと捕まると思ってんのか?!」
ガチャリ
メレディスは銃の狙いを定める。
「女一人だからって甘く見ないで!こう見えて銃の腕はいいのよ!?」
汗が頬に伝う。彼女は怖くなった。どうしようもない恐怖が襲ってきた。絶対的不利に今更ながら気付いてしまったのだ。しかしもう引き下がることはできない。
「全員逮捕します!抵抗するものは容赦しないわ!」「ほう、抵抗したらはたしてなにがあるんだろうなぁ?」
また笑い声が響く。
メレディスはカチンと来た。気付いたときには引き金を引いていた。
パァンッ
「おおっと!」
ノイザー達の前に突然大きなバリアのような壁が現れ、銃弾はちんけな音をだして転がっていった。