『さぁさぁ何処へ向かいましょう。宝物さえ失った、忘れられた島のうえ。さぁさぁ何を歌いましょう。懐かしがるのは今だけで、悲しくなりはしないから。追ってくるのは誰でしょう。何もかもを失った忘れられた島のうえ。糸に引かれて走るのは、いったいどんな者なのか。それが見えるはいつなのか』
「それが続きの歌詞だったとしてなんなの?私に関係があるの?」
「それは貴方がこの道を進む限り考え続けなければならないことです。…やっぱり、まだ分からないみたいですね。また来ます」
流れていた旋律が止み、声の気配も感じとれなかった。