リバーサイド

チョンゲ  2009-02-15投稿
閲覧数[130] 良い投票[0] 悪い投票[0]

川の流れより緩やかな時間がそこにはあった。


慌ただしく仕事をしてきた私には、あまりにも静かな時間だった。



4年間勤めた会社を辞めた。転職をあれだけ躊躇ったのに、決心してから、次の仕事を見付けるまでの自分の行動の早さに驚いている。
「ああ、私こんなんでいいのかな」


ストレートで飲んだウィスキーがまわり始めた頃、カウンター越しに見えるリバーサイドの遊歩道に美しいカップル。


顔半分、マフラーで隠れた彼女がかわいく、光ってるように見えた。

プライベートを楽しむ為に仕事する?


仕事が充実しないとプライベートはない?


私は、仕事中心に考えて。でも、彼女を見てやっぱり仕事だけじゃ物足りなく感じる自分がいて。
寂しくなった。
彼氏が欲しくないわけじゃない。
理想が高いわけじゃない。
でも、がんばり方がわからない。自分のアピールの仕方がわからない。


だって、失敗したくないんだもん。
泣き続けた半年。
二度とあんな気持はしたくない。
だから……
あの人への気持、表現できないの……………
好き?
興味?
なんなんだろう。

でも一日の半分は彼の事を考えて
ハァ。


今日は溜め息ついて、リバーサイドを後にした。



投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 チョンゲ 」さんの小説

もっと見る

恋愛の新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ