先日ローカル線に乗って
出張に行ってた時のこと。
扉が開き、とにかく座りたい一心で電車に駆け込む。
案の定、数秒後には
電車は満杯で
人が溢れかえっていた。
電車が走りだし
ふと周りを見ると
老人や子供連れの奥様等、様々な人が立っていた。
車内に貼られている言葉…
【老人や妊婦さんには席をお譲り下さい】
…何故か目に止まる。
『誰か譲るだろう』
意味の無い期待をして、
時間が過ぎるのを待っていた。
その時、隣に座っていた
金髪の若い年齢は20歳くらいの男が立ち上がった。
『ここ、どうぞ』
目の前に居た老婆に席を譲った。
信じられないというか
正直驚きが隠せなかった。
最近の若者は…と良く言われるが、皆が皆そうでは無いと感じた。
それどころか『誰か譲るだろう』と考えていた自分が非常に恥ずかしかった。
人に席を譲るのは恥ずかしい事では無い。
見て見ぬふりをする自分の方が、よっぽど恥ずかしい。
最後に…
老婆は目的の駅を出る際
若者の男に
『ありがとう』と礼を言って電車を降りた。
最近の若者は…皆が皆そうでは無い…。